最初に覚える3和音
コードの種類を学んでいきましょう。
コードの基本は3和音です。それに4つめの音を加えて4和音と増やしていきます。例外はありますが、基本の3和音を覚えれば、それに音を足したり動かしたりするだけです。簡単、カンタン。
このページで学ぶのは次の4つの3和音。
先に覚え方をまとめると、次のようになります。
- メジャーコード メジャーコードの音程は覚える 1-3-5
- マイナーコード メジャーコードの第2音を半音下げる 1-b3-5
- ディミニッシュコード マイナーコードの第3音を半音下げる 1-b3-b5
- オーギュメントコード メジャーコードの第3音を半音上げる 1-3-#5
上記の4つのルールを覚えれば、4×12(ルート音)=合計48のコードがわかるようになります。
メジャーコード(長三和音)
安定した響き。陽気にいこうよ。
Cのメジャーコード表記は「C、CM、Cmaj、C△」
Aのメジャーコード表記は「A、AM、Amaj、A△」
※コードの表記は音楽のジャンルや歴史的背景により複数ありますが、構成音は同じです。
1 | 3 | 5 | |
音程 | 根音(R) | 長三度(M3) | 完全五度(P5) |
半音ステップ | 0 | 4 | 7 |
マイナーコード(短三和音)
少し悲しげな響き。悲しいときは泣きましょう。
Cのマイナーコード表記は「Cm、Cmin、C-、C-△」
Aのマイナーコード表記は「Am、Amin、A-、A-△」
1 | b3 | 5 | |
音程 | 根音(R) | 短三度(m3) | 完全五度(P5) |
半音ステップ | 0 | 3 | 7 |
メジャーコードの第2音を半音下げた形です。
デイミニッシュ コード(減三和音)
不安定な響き。何が起こったの?
Cのデイミニッシュ コード表記は「Cm-5、Cm(♭5)、Cdim、Co、Co△」
Aのデイミニッシュ コード表記は「Am-5、Am(♭5)、Adim、Ao、Ao△」
ルート音+「dim」の表記が多いですが、ジャズの場合はdim7を指すことも。
1 | 3 | b5 | |
音程 | 根音(R) | 短三度(m3) | 減五度(P5) |
半音ステップ | 0 | 3 | 6 |
「Cm-5の表記からもわかるようにマイナーコードの第3音を半音下げた形です。
半音ステップに注目すると、3つ上の音の繰り返しになります。
オーギュメント コード(増三和音)
不安定な響き。どうなってしまうのかしら。
Cのオーギュメント コード表記は「Caug、C+、C+△、C+5、C(#5)、C△+5、C△(#5)」
Aのオーギュメント コード表記は「Aaug、A+、A+△、A+5、A(#5)、A△+5、A△(#5)」
1 | 3 | 5# | |
音程 | 根音(R) | 長三度(M3) | 増五度(P5) |
半音ステップ | 0 | 4 | 8 |
「C+5」の表記からもわかるようにメジャーコードの第3音を半音上げた形です。
半音ステップに注目すると、4つ上の音の繰り返しになります。
3和音まとめ
ページの最初で紹介した覚え方を復習します。
- メジャーコード メジャーコードの音程は覚える
- マイナーコード メジャーコードの第2音を半音下げる
- ディミニッシュコード マイナーコードの第3音を半音下げる
3つ上の音の繰り返し - オーギュメントコード メジャーコードの第3音を半音上げる
4つ上の音の繰り返し
言葉にすると難しい印象を受けるかもしれませんが、実際にピアノの鍵盤で音を出しながら、確認してみましょう。意外と簡単なことに気づくと思います。なんとなく頭で理解できたら、あとは実際に鍵盤を叩いて体に覚えさせていこう。
4つの3和音は
メジャーコードの構成音をずらして覚える