パソコンの近くにピアノ・キーボードがない人は、Flash鍵盤を開いて音を確かめながら、読み進めると理解しやすいヨ。
ルート音からの音程で覚える
最初に大切なことを学んでおきましょう。
同じ種類のコードは、
ルート(ベースになる音)が変わっても
構成音の”音程”が同じです。
同じ種類のコードとは・・・
例えばメジャーコード(長三和音): C D E F G A B
例えばマイナーコード(短三和音): Cm Dm Em Fm Gm Am Bm
例えばセブンスコード(属七の和音): C7 D7 E7 F7 G7 A7 B7
ためしに、メジャーコードを並べて確認してみましょう。
全て(オクターブ内の12音)並べると数が多くなるので、Cから順番に6つだけ並べます。
上の6つは、全て同じ種類のコード、メジャーコードです。これらは、コードのルート音(根音)が違うだけで、同じ音程で構成音が並んでいます。
「鍵盤の位置が違うじゃないか」と思った人は、もう少し読みすすめてください。
音程が同じとは、どういうことでしょう?音程とは、音の高さの距離のこと。鍵盤でみると、音程の最小単位は半音、つまり隣の鍵盤です。
まず、Cメジャーコードで音程を数えてみましょう。
ルート音はC(ド)です。
二つ目の音は、E(ミ)ですね。
Eは、Cから数えて4つ上の音です。黒鍵も忘れず数えてください。
三つ目の音は、G(ソ)です。Cから数えて7つ上の音です。
つまり、メジャーコードとは、ルート、4つ上の音、7つ上の音で構成された和音です。
仕組みがわかったところで、他メジャーコードの音程を数えてみてください。
ルート、4つ上の音、7つ上の音で構成されているでしょう?
同じ種類のコードは、ルートが変わっても構成音の音程が同じ なのです。
大事なのは、コードの音程さえ知っていれば、ルート音が変わっても、そのコードの構成音が分かるということです。
「メジャーコードは、ルート、4つ上の音、7つ上の音」 というルールを知っていれば
C C# D D# E F F# G G# A A# B と合計12のメジャーコードがわかるというわけ。
1を知って12を得る。お得です。
同じ要領で、他コードの音程を学んでいけば、ピアノコードも怖くありません。
主要な和音は手癖として覚えてしまっていると思いますが、このルールを知っていれば、突然のヴォーカルに合わせた移調などもスムーズにできます。
余談ですが、ギターやベースなどの弦楽器はポジションを変えるだけで移調できたりします。ですから、鍵盤楽器でも簡単なのだと思われてることがあります。そんな時は、「鍵盤楽器も弦楽器ぐらい移調が簡単だといいのに」と、難しいアピールを忘れないようにしましょう。
最後になりましたが「ルート、4つ上の音、7つ上の音」というのは、一般的な学び方ではありません。本来は、 「ルート、長3度 、 完全5度」と、学びます。今回は、音楽理論が苦手な人もわかるように「4つ上の音、7つ上の音」と表記しました。「4つ上の音」と言っても音楽仲間には通じないと思いますので、その点、ご注意くださいね。
コードの音程を知っていれば
×12(ルート音)の構成音がわかる